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災害医療への取り組み

地震、津波、噴火、台風、豪雨などの自然災害。 さらに高速道路、列車や航空機などの事故。 負傷者が多数発生する可能性のある”そのとき”は、いつ、どこで発生するか分かりません。

”そのとき”、医療に従事する私たちが果たすべき役割は、必要としている人たちに可能な限り最善の医療を提供すること。 そのための準備は日頃から続けておかなければなりません。

そのとき、医療を必要とする人のために。

いずみの病院DMAT

DMAT(ディーマット)とは災害派遣医療チーム(Disaster Medical Assistance Team)の略称で、 天災や事故などが起こったときに、被災地に迅速に駆けつけ、救急治療を行うための専門的な訓練を受けた医療チームのこと。 要請があれば日本全国どこへでも駆けつけます。

いずみの病院では災害医療体制のさらなる強化をめざし、医師・看護師・理学療法士の5名が日本DMAT研修を受けました。 そして平成29年12月1日、高知県より「高知DMAT指定医療機関」に指定、 「災害派遣医療チームの出動に関する協定」が結ばれ、調印式が行われました。

予期せず来る“そのとき”のために、日頃からさまざまな訓練や講習に参加するなど技能の向上に努めてまいります。

いずみの病院は高知市指定の救護病院です

救護病院は災害発生直後の医療救護活動を行う医療機関として市町村が指定するもので、 高知市はいずみの病院を含む21施設を指定。 地域住民の生命と健康を守るための重要な役割を担います。

特に南海トラフ地震では、高知市北東部に位置する当院は以南の医療機関に比べ津波による想定被害が小さいため (津波浸水予測深は、最大クラスの地震発生時1〜2m、発生頻度の高い地震発生時は0m)、 その対応力に大きな期待が寄せられています。

訓練
トリアージ訓練

トリアージ訓練のようす

高知市災害医療救護訓練

高知市災害医療救護訓練のようす

トリアージとは、重症度によって治療の優先度を決定し選別すること。 決定した優先度によって黒・赤・黄・緑の札(トリアージタグ)をつけて優先度を瞬時に判断できるようにすることで、 迅速に対応し、より多くの命を助けることが目的です。

訓練では、次々と運び込まれる負傷者への対応を想定し、あらゆる症例をあげてトリアージを実践。 ケガの状態、意識、呼吸、脈拍などを確認し、搬送、検査、入院や他院搬送の手順確認を繰り返し行いました。

今後もこのような訓練を重ね、“そのとき”に落ち着いて対応できるよう備えます。



トリアージ訓練

県外DMAT受け入れるようす

高知市災害医療救護訓練

大規模地震時医療活動訓練のようす

平成30年8月4日(土)、内閣府主催「平成30年度大規模地震時医療活動訓練」が行われました。この訓練は、最大クラスの南海トラフ巨大地震が発生して高知など5県が被災したと想定し、自治体・消防・関連団体・医療機関などが、それぞれ想定している活動の実効性を検証するものです。

当院も高知市の救護病院の一つとして参加。訓練前日に宮城・愛知から2人の災害コーディネーターが来院され、当日にかけ具体的かつ効果的な訓練が行えるよう支援していただき、被災状況報告や集約、傷病者受け入れ・トリアージなどを訓練しました。県外からの災害派遣チーム(DMAT)の受け入れや災害拠点病院(高知赤十字病院)への傷病者搬送など、院外機関との連携も含めて検証。一人でも多くの命を救うためには、次々と搬送される傷病者に重症度にあった適切な医療が迅速に行われることが重要です。

今回の訓練で得た課題を解決して定期的に訓練を行い、より信頼度の高い災害時医療が提供できる組織、体制づくりを進めます。


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