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もの忘れ外来

もの忘れも、老化による緩やかな進行は心配ありません。 脳や身体の病気が原因で起こるもの忘れは、あきらかに速いペースで進み治療が必要です。

当院での認知症に対する取り組み

脳神経外科 楠木 司

診療を行っていて強く感じるのは、いまだに“認知症”に対する偏見が根強く残っているということです。 本人・家族共に、認知症になったらもうおしまい、はずかしい、かっこ悪いといった言動が多く聞かれます。 認知症の方は他者との信頼関係を新たに築いていくことが難しく、それゆえ家族が唯一の頼りどころとなるはずなのに、 その家族からあたかも見捨てられたかのように感じてしまうことも少なくないようです。

ところがご家族の方と話をしてみると決してそのような気持ちはなく、 本人がどう感じるかなどの心理的な流れなどには全く気を止めずに、 むしろ本当に心配をしての言動がかえって意思の行き違いにつながってしまっていることが少なくありません。 そしてどうしたらいいのかわからずに、本人・家族ともイライラがつのり、悪循環に陥ってしまうのです。

まずはご家族に認知症についての正しい知識を持っていただき、本人との接し方、 具体的なケースにおいての対応の仕方などを学んでいただくことが大切だと考えます。
さらに、認知症の方に骨折や脳梗塞が生じてリハビリが必要になった場合、 理解力の問題などからリハビリがうまく進まないという問題があります。 そこで、医師・看護師・リハビリ療法士、さらには在宅支援や老健施設などの連携を深め、 患者さまやご家族をサポートできるよう、 研修や研究会を継続して行い、それぞれが知識を高める努力を続けています。