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「糖尿病の検査」「お家でできるエクササイズ」
2013/04/24 7階多目的ホール 第28回糖尿病勉強会
糖尿病の検査
臨床検査技師 岡本真由子
糖尿病の診断には、血液検査で血糖値(空腹時、ブドウ糖負荷試験2時間値)を調べる必要があり、 この値により正常型・境界型・糖尿病型に区分されます。
この検査で糖尿病型に区分され、かつHbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー:過去1〜2ヶ月間の平均血糖値を反映)が 高値の場合や、糖尿病の典型的な症状や糖尿病性網膜症があれば、糖尿病と診断されます。 また、後日再検査を行ない、2回とも糖尿病型に区分された場合も糖尿病と診断されます。
糖尿病と診断されたら、悪化させないよう血糖管理をしていく必要があります。 その際に使う指標として、血糖値やHbA1cがあげられます。 その他、病態に応じてグリコアルブミン(GA)、1,5‐アンヒドログルシトール(1,5‐AG)などを用いることもあります。
糖尿病は、慢性的に高血糖が持続し、全身の血管を障害する病気です。 自覚症状が乏しく、気づいたときには多くの合併症を招き、命にかかわることも少なくありません。 定期的に検査を受けてご自身の状態を把握することが、糖尿病を予防する、発症しても悪化させない、 また合併症を未然に防ぐことに役立ちます。
お家でできるエクササイズ
理学療法士 坂本直哉
運動不足は、糖尿病や症状悪化の原因となります。 筋力低下や脂肪増加でブドウ糖が増え、血糖コントロールが難しくなるためです。
お家で簡単にできる運動をご紹介します。

椅子に座った状態で、
1.片足の膝下を床と水平に上げ少し静止
2.下ろす
3.反対の足も同様に
4.この動作を繰り返す

立った状態から、
1.片足を後ろに上げて少し静止
2.下ろす
3.反対の足も同様に
4.この動作を繰り返す
倒れないものにつかまるなど転倒しないよう注意してください。
入浴時、浴槽に浸かり、
1.向かいの壁または対角の角を片足で押すように突っ張る 2.反対の足も同様に 3.この動作を繰り返す
のぼせないよう、また高血圧や心疾患のある方は注意してください。
運動は15分以上続けるとより有効ですが、無理のない程度から始めましょう。 血糖が一番高くなる食後1〜2時間に行なうのが最適ですが、腰や膝に痛みがある方は痛みの少ないときに行なってください。 大事なのは、ストレスなく続けることなのです。