トップ > 病気の知識 >  過去の勉強会一覧 > 糖尿病合併症の検査

「糖尿病合併症の検査」

2015/12/16 7階多目的ホール 第44回糖尿病勉強会


糖尿病合併症の検査

検査部・臨床検査技師 岡本 真由子

糖尿病の合併症

糖尿病には、細い血管・太い血管それぞれにおこる合併症があります。

細い血管におこる合併症は、糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害で、 「糖尿病の三大合併症」といわれる糖尿病特有の合併症です。 高血糖が原因となります。 進行すると透析や失明、足の切断などに至ることもある大変危険な合併症です。

太い血管におこる合併症は、脳梗塞、狭心症・心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症で、動脈硬化が原因となります。

糖尿病合併症を予防する

高血糖や動脈硬化を放置すると、合併症が発症・進行します。 適切な検査・治療を受け、血糖値や血管の状態を良好に保てば、合併症の発症や進行を防ぐことが可能です。

足のしびれ・冷え、むくみ、視力低下など気になる症状があれば、早めに医師に相談し、検査を受けましょう。 心電図や眼底検査、ABI検査は検査時間も短く、簡単に受けられます。 予防のため、最低でも年に1回は受けていただきたい検査です。

糖尿病の主な合併症と当院で行っている合併症の検査

糖尿病の主な合併症と当院で行っている合併症の検査


定期的な検査で、糖尿病の進行の状態や合併症の有無などご自身の状態を知り、積極的に治療を行っていきましょう。 また、食事、運動、喫煙などの習慣を改善し、合併症予防に努めましょう。


▲ ページの先頭へ