トップ > 病気の知識 >  過去の勉強会一覧 > 認知症のくすり

認知症のくすり

2016/02/05 7階多目的ホール 第61回脳と神経の勉強会

第61回脳と神経の勉強会のようす

認知症治療の基本

認知症の治療は、進行のスピードを緩めることが基本です。 そのためには、早期に発見して、アルツハイマー型・脳血管性・レビー小体型などどの分類の認知症かを正しく診断すること、 患者さんや認知症を家族が理解すること、患者さんが落ち着く環境を整備すること、 そしてできるだけ早期から内服薬治療を行うことが大切です。

今回は、アルツハイマー型認知症の薬物療法についてお話します。

認知症の薬物療法

アルツハイマー型認知症の薬物療法

アルツハイマー型認知症の薬物療法

認知症の症状はさまざまで、記憶障害や失見当、失語など認知機能障害の「中核症状」と、 徘徊・暴力などの行動障害、無気力・うつなどの精神症状を含む「周辺症状」に分けられます。

中核症状に対する治療薬は、その作用によって分類され、同じ作用の薬でも用法などによりいくつかの種類があります。 医師は患者さんやご家族から、患者さんの状態や介護する方が困っている症状、 ご家族の生活などをお聞きして、どの薬を使うか臨機応変に考えています。

周辺症状に対しては、環境整備が一番有用なのですが、向精神薬や漢方薬などを使うこともあります。 また、中核症状に対する治療薬もある程度効果があると考えられます。 周辺症状が落ち着けばよりよい生活を送ることが可能なことから、周辺症状に対する治療も非常に重要です。

理解と環境で心を支えましょう

認知症の治療は、ご家族や近所の方々など周囲の理解、患者さんが落ち着く環境の整備がとても重要です。 「また忘れてる!」「もの忘れがひどくなった!」とご家族が悪いところばかりに捉われると、患者さんも落ち込みます。 良いところを見て、笑って楽しく過ごしましょう。

私たちは専門的な立場から、患者さん、ご家族を支えたいと考えています。


脳神経外科・もの忘れ外来担当医 楠木 司

▲ ページの先頭へ