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「インスリン製剤・GLP-1製剤」「糖尿病連携手帳」

2016/6/22 7階多目的ホール 第47回糖尿病勉強会


糖尿病治療薬 注射製剤について
インスリン製剤・GLP-1製剤

薬剤師 山崎 清貴


健康な方、1・2型糖尿病の方それぞれのインスリンの動き
注射による糖尿病治療の目標

注射による糖尿病治療の目標は、インスリンの動きを
できるだけ健康な方に近づけること

糖尿病治療の注射製剤には、以下の2種類があります。

インスリン製剤は不足するインスリンを補います。 基礎分泌を補うもの・追加分泌を補うもの・両方を補うものに分けられ、 さらに効果が現れる速さにより超速効型・速効型・中間型・持効型・混合型に分けられます。

GLP‐1受容体作動薬は血糖値が高いときだけインスリン分泌を促します。 今まで1日1〜2回投与しなければなりませんでしたが、最近、週1回の投与で効果が1週間続く製剤も出てきました。 インスリン製剤とは違い、単独で使用した場合は低血糖の心配がほとんどなく、 体重減少作用などのメリットもあり、その使いやすさから普及が進んでいます。


知っていますか? 役立つ内容がいっぱい!
糖尿病連携手帳

看護師 大野 みどり


糖尿病は血液中のブドウ糖が増えすぎて血糖値が高くなる病気です。 高血糖の状態が続くと神経・目・腎臓などにさまざまな合併症が起こります。 検査と治療を継続し、血糖値をコントロールすることで合併症の発症と進行を防ぐことができます。

糖尿病連携手帳とは、患者さんが円滑に質の高い治療を受けられるよう日本糖尿病協会が作成したもの。 かかりつけ医・歯科医・眼科医・専門医らがそれぞれ、検査結果や治療内容、 食事・運動・薬物療法の指導内容などを記入することで、患者さんの状態を総合的に診ることができます。 利用・携帯すれば平時はもちろん、緊急・災害時にも迅速な処置開始につながります。

糖尿病連携手帳を利用することで、患者さんの状態を総合的に診ることができます

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