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「脳深部刺激術の進歩」「パーキンソン病治療の輝ける未来へ」

2016/11/19 高知城ホール 高知パーキンソン病フォーラム

全国パーキンソン病友の会 高知県支部・エフピー株式会社の共催で開催されている、高知パーキンソン病フォーラム。 毎年、パーキンソン病治療や研究の分野で活躍される医師らを県内外からお招きし、 患者さんやご家族、医療関係者などを対象にご講演をいただいています。

今年は、神経難病など脳の病気の診断と治療を専門とする 自治医大ステーション・ブレインクリニック(栃木県)のCEO、藤本健一氏にお越しいただきました。

高知パーキンソン病フォーラムのようす

いずみの病院 脳神経センター長・パーキンソン病外来担当医 清家真人

いずみの病院 脳神経センター長・
パーキンソン病外来担当医 清家真人

脳深部刺激術の進歩

患者さんにあった器材選択、
より細かな設定が可能に

脳深部刺激術(DBS)で使用する器材を提供するメーカーは、最近まで1社でしたが、現在は複数が提供しています。 他社との差別化を図るため、電極や刺激装置が改良され、細かな設定が可能になったり、 さまざまな機能が盛り込まれるなど、選択の幅が広がっています。

脳深部刺激術(DBS)
脳深部刺激術(DBS)

極細の電極の針を脳の視床下核に刺す手術。 電極に電気信号を送り刺激することで症状を緩和するために行います。

遠くの専門医による診察を
ご自宅で受けることが可能に
遠隔診療のイメージ

当院でこれまでにDBSを行ったパーキンソン病患者さんは約200例あり、約1/4が県外の患者さんです。 術後の経過を診せていただくために毎回来院されるのは大変な負担です。 また高齢になるほど通院は難しくなるでしょう。

当院では、パーキンソン病患者さんに限定して、遠隔診療への取り組みを始めました。 通院にかかる負担を抑え、すぐに専門医の意見を聞くことができる遠隔診療は、 患者さんにとって非常に有益な受診手段です。

今後、パーキンソン病などの慢性疾患の患者さんの通院において、さらなる普及が期待されています。


パーキンソン病治療の輝ける未来へ

自治医大ステーションブレインクリニック 藤本健一氏

自治医大ステーションブレインクリニック
藤本 健一 氏

減少したドパミンの補充療法(Lドーパの服薬治療)によって、パーキンソン病患者さんの予後は劇的に改善。 治療は完成したかに見えました。 しかし、服薬する期間が長くなったり量が増えると、症状の日内変動や感覚障害などの合併症が出現。 合併症を抑えるため、Lドーパとは異なる作用の薬が複数誕生しました。

このような歴史を繰り返し、現在、薬の種類が増え、 それぞれの特徴から患者さんの状態や目的に合った薬を選ぶことができるようになりました。 さらに現在も複数の開発薬が臨床試験を行っており、早ければ数年内に治療で使われるのではないでしょうか。

ただ、薬がたくさんあるからといって、効かない薬、副作用がでる薬は飲んではいけません。 専門医とともに、本当に必要な薬を見極め、ご自身に合った治療を進めましょう。


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