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脳の働きとニューロリハビリテーション

2017/08/04 7階多目的ホール 第79回脳と神経の勉強会

第79回脳と神経の勉強会のようす

脳の可塑性

脳の可塑性
多様な環境に対応するため、脳の構造と
機能を変化させる神経系の能力。新たな
神経回路の構築や機能代償など。


意識的に動かす練習を続けましょう

意識的に動かす練習を続けましょう

脳の働き

脳は部位により、運動・言語・体性感覚・視覚・聴覚・味覚などの働きをもっています。 脳の血管は脳の各部位に栄養素と酸素を運んでいます。 血管に何らかの異常が出現すると、栄養や酸素が供給されなくなって、 細胞が死滅し、その部位がもつ働きに麻痺などの障害が現れるのです。

ニューロリハビリテーションとは

ニューロリハビリテーションとは、脳科学を応用したリハビリのこと。 麻痺した手足だけでなく、それらに運動の指令を出す脳のメカニズムにも目を向け、 その回復を図ることで麻痺の改善をめざす治療法です。 以前は不可能と言われていた維持期においても麻痺の改善報告があるなど、科学的根拠のある有効な治療法です。 注目されているのは、脳の可塑性。 可塑性とは、良くも悪くも変化するということ。 リハビリをすることで脳は変わることができるのです。

麻痺のない状態では、無意識に歩いたり動いたりできますが、 例えばゴルフやダンスなど新しい運動を始めるときは無意識ではできません。 体の動きやバランスなどを意識し、コツを覚えて、何度も繰り返してうまくできるようになります。

麻痺がありうまく歩けない場合も同様です。 「歩く」という新しい動作を、麻痺のある足を意識して、体重移動し、バランスをとって、コツを覚え、繰り返し練習します。 続けることで、障害が生じた部位の働きを補おうと脳が変化し、機能が改善するのです。

リハビリを続けるために

脳が新しい動作を覚えるためには、繰り返し行い、継続しなければなりません。 しかし、辛く苦しいリハビリは長続きしません。

中等度の運動はうつ状態を軽減させます。 リハビリで気分よく体を動かしましょう。

また、達成した喜びは、やる気や集中力などを向上させます。 短期目標を設定し、達成感を何度も味わいましょう。 周りの人のために行う行動を達成した喜びは、自分のために行う行動を達成した喜びより大きいと言われます。 ご家族や周りの方の助けも得て、くじけず楽しくリハビリを続けましょう。


リハビリテーション部・理学療法士 久保 敦裕

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