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頭部外傷の危険なサインを見逃さない

2018/07/06 7階多目的ホール 第90回脳と神経の勉強会

第90回脳と神経の勉強会のようす

頭部外傷とは頭に外力が加わり生じる損傷のこと。損傷が皮膚であれば傷やたんこぶ、頭蓋骨なら骨折、 硬膜なら内外の出血、脳の損傷に及びます。出血の場合は部位により、頭蓋内血腫、硬膜外血腫、 くも膜下血腫に区別されます。出血により脳が圧迫されると、さまざまな症状が現れます。 特に外傷後6時間は急激に状態が悪くなることがあるため注意が必要です。  また受傷後2週間から3ヶ月の間に起こる慢性硬膜下血腫は、じわじわと血液が流れ出し悪化します。 加齢やアルコールの大量摂取が原因で脳が痩せ、骨との隙間が広がり、血液が流れ出しやすくなります。 飲酒した状態で頭をぶつけると血が止まりにくく、さらに危険です。

外傷後、日が経っているから、一度受診したからといって安心せず、異変があった場合はすぐに受診しましょう。



危険となるサイン

脳神経外科部長・脳ドック担当医 古庵 葉子

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