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パーキンソン病の歩行〜歩行補助具を中心に〜

2019/12/06 7階多目的ホール 第107回脳と神経の勉強会

第107回脳と神経の勉強会のようす

  パーキンソン病にみられる症状として、身体が傾き、転びやすくなる姿勢反射障害や、筋緊張が起こり、筋肉がこわばり固くなることで、手足がスムーズに動かない無動といった症状があります。これらの症状が原因で歩行障害が現れ、バランスを崩し、転倒や骨折などの危険を伴います。転倒を予防するために、歩行の改善を目的とした運動療法とともに、適切な歩行補助具を選別することが必要です。補助具には持ち運びに便利な杖タイプや抑制ブレーキ付きの歩行器タイプなどがあり、専門家の指導を仰ぎ導入のタイミングを見極めます。また安全に使用するためには動線を確保し、症状が現れやすい場所に目印や手すりをつけ、環境を整備することも重要です。安全な歩行を確保することは、生活の質を維持するうえで大切なポイントとなります。


パーキンソン病の歩行〜歩行補助具を中心に〜


リハビリテーション部・理学療法士 伊藤 歩実

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