特定医療法人防治会
理事長 楠木 司
2014年7月に防治会の理事長に就任し、はや10年を迎えました。この間何を目指し、何ができて何ができなかったか、日々自問自答と反省を繰り返しています。上を目指し、前を向いて進むために、これからもずっと続けていくことでしょう。
私の医療に対する考え方の本質は以前からずっと変わっていません。患者さんだけではなく何らかの縁があった方には生きている限り元気でいてほしい、人生を楽しく過ごしてほしい、そのために必要な医療を提供するというものです。加えて、医療・福祉・介護とは何かというところまで突き詰めてみると、そこにあるのは目の前で苦しんでいる・助けを求めている方に手を差し伸べることだと思うのです。もちろんその思いは人間である限りすべての方の心の中にあるものです。ただ我々は、より奥深くまで手を伸ばせる知識と経験を有しています。このことを自覚し、できることを頑張る、さらにはできることを増やしていくために研鑽することが必要だと考えています。
医療・介護・福祉に関わる者として必要なこと、まずは自己研鑽です。経験を伴わない知識は自己満足にすぎず、知識を伴わない経験は単なる独りよがりになりかねない。双方をかみ合わせながら蓄積していくことが重要です。次に自らの家族を大事にすること、一番身近な家族を大事にすることから他者へ手を伸ばすことにつながっていくのだろうと思うのです。
医療・介護・福祉にかかわる人間としてあるべき姿を目指し、職員ともども手を取り合ってこれからも頑張っていくことを誓います。そして同時に、職員含め様々な形で防治会に関わってくださる皆様方にとってより良い法人となるよう努力していく所存です。皆様方におかれましてはともに前を向いて歩んでくださるよう、よろしくお願いいたします。