ホーム診療科・部門脳神経外科脳卒中 脳卒中 脳卒中とは 脳梗塞、脳出血、くも膜下出血といった、脳内で急激に発症する病気(脳血管障害)の総称です。 脳の血管がつまったり破れたりして傷ついた脳が正常にはたらかなくなってしまいます。 脳卒中は、日本では死因の第3位、寝たきりとなる原因の第1位を占める疾患であり、生活習慣病として注目されている“国民病”です。そして最近では、脳卒中(特に脳梗塞)に対する超急性期の治療が進歩しています。すなわち、平成17年10月に認可された脳梗塞に有効とされるt-PA静注療法や脳血管内治療などの新しい治療が始まり、脳卒中は発症後できるだけ早く専門病院にて治療を開始することが、生命予後だけでなく、機能的な予後も改善することが分かってきました。そして脳卒中は緊急治療を要する疾患、“Brain attack”として認識し、直ちに専門機関で治療を受けられる医療体制を各地で構築する必要性が高まってきました。 脳卒中の症状 脳卒中による命の危険を防ぎ、後遺症を軽くするには、早めの治療が第一。もし、ご自身や周りの人にこれらの状態がみられたら、一刻も早く専門医を受診してください。 意識がない、呼びかけても応えない 頭がハンマーで殴られたように痛い 急に手足が動かなくなった、しびれが起こった(特に半身の) 急に片方の目が見えなくなる、見える範囲が狭くなった 急にろれつが回らなくなった 急に話せなくなった、言葉が理解できなくなった 突然のめまい、力はあるのにバランスがとれず立てない、歩けない、手足がうまく動かせない 全身けいれん Time is brain 脳卒中治療は時間との戦い 脳卒中は緊急治療が必要です。 脳卒中を疑う患者は、直ちに救急車で搬送してください。 発症から4.5時間以内の超急性期の脳梗塞では、血栓溶解療法(t-PA静注)によって症状が劇的に改善する可能性があります。 脳出血、くも膜下出血では、緊急手術が必要な場合があります。 いずみの病院では24時間、脳卒中を疑う患者を受け入れる体制を整えています。 脳卒中の治療 当院では医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、放射線技師、薬剤師、歯科医師・衛生士、管理栄養士など さまざまな職種のスタッフが協働して患者さんの治療と回復、再発予防を支援しています。 症例検討会・リハビリカンファレンス等によるチーム医療を行なっています。 積極的な超早期のリハビリテーションの推進 治療からリハビリまで切れ目ない医療 急性期治療が終了した後には、回復期リハビリテーション病棟に移り、切れ目のないリハビリが行なえます。 診断・診療の進歩 CT: 3D-CTA, perfusionCT MRI: T1WI, T2WI, FLAIR, DWI, PWI (perfusion image), DTI (diffusion tensor image), MRA 脳血管撮影: DSA, 3D-DSA, 血管内手術 超音波検査: 頚動脈エコー、経頭蓋ドップラー(TCD)、血管内超音波 SPECT: 脳血流検査、脳循環予備能 急性期血栓溶解療法: ゴールデンタイム 血管内手術: 脳動脈瘤塞栓術、ステント 大規模臨床試験、EBM、ガイドライン 部門 看護部 リハビリテーション部 薬剤部 検査部 栄養管理部 臨床工学部 放射線部 患者サポートセンター 医学研究事務局