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「パーキンソン病の外科的治療」「パーキンソン病をもっと知ろう 日々上手につき合うために」

2012/11/18 高知市立自由民権記念館 高知パーキンソン病フォーラム

パーキンソン病の外科的治療

いずみの病院 脳神経センター長・パーキンソン病外来担当医 清家真人

はじめに、当院脳神経センター長・パーキンソン病外来担当医、清家真人より『パーキンソン病の外科的治療』と題し、 脳深部刺激療法(DBS)を紹介させていただきました。 当院では2001年からの11年間で167人の患者さんにDBSを行なっています。 DBSとは、脳内に電極を埋め込み微弱な電流を与えて刺激することで、症状を消失・緩和する対症療法です。 埋め込む位置や深さ、電流の強さは、それぞれの症例で異なり、術中に反応を見ながら患者さんに確認し決定します。 手術の様子を動画でご覧いただき、DBSの実際について理解を深めていただきました。

パーキンソン病をもっと知ろう 〜日々上手につき合うために〜

よしなが神経内科クリニック 院長 好永順二氏

続いて、よしなが神経内科クリニック(広島市)院長、好永順二氏より 『パーキンソン病をもっと知ろう 〜日々上手につき合うために〜』という演題で、 気づきやすい初期症状や内服薬でのコントロール、日常生活の注意、リハビリテーションの重要性などをお話いただきました。 内服薬治療は、効果の持続期間や副作用などを慎重に観察することが重要です。 それぞれの人に合わせた内服薬の投与量や種類の調整などきめ細かな治療の経過をご紹介いただき、 豊富な実績に基づいたお話を興味深く聴かせていただきました。

パーキンソン病は脳の病気で、未だ原因が解明されていない難病の一つです。 自分らしい生活をより長く続けるためには、信頼できる医師と出会い正しい知識をもち適切な治療を受けることが重要です。 このフォーラムがその機会となればうれしく思います。

脳神経センター長  清家真人

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