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パーキンソン病リハビリで今話題のLSVT-BIG

2016/08/05 7階多目的ホール 第67回脳と神経の勉強会

第67回脳と神経の勉強会のようす

第67回脳と神経の勉強会のようす

ご家庭でできるパーキンソン病体操の例

ご家庭でできるパーキンソン病体操の例

腕を上にあげる、左右に広げる、大きく歩く、 など
「大きく動く」ことだけを意識して行ってもらいます。
介助者は、患者さんがちょうどいい大きさになるよう、
大きさを調整しながら動いて手本を見せましょう。

パーキンソン病のリハビリ

パーキンソン病とは、運動を調節する脳の神経回路の障害により、 手足のふるえ、筋肉の固縮、姿勢の不安定性などの症状が出る病気です。 治療は薬物療法、手術の他、リハビリを併用することが勧められています。

症状が軽く日常生活に困らない初期の段階では、リハビリの必要性を感じることは少ないかもしれません。 しかし、パーキンソン病と診断された時点で、運動を司る脳神経の50〜75%に既に障害が起こっていると言われています。 運動は残存する神経を保護します。 生活に不便を感じていなくても、できるだけ早くリハビリを始めるのがよいでしょう。

LSVT-BIGとは

パーキンソン病の方は動作が小さくなる、バランスが崩れやすい、 運動に関する情報を複数同時に処理することが難しい、といった特徴があります。 そのため、歩行がうまくできない患者さんに対して、 介助するご家族が「右足出して。体が傾いてるよ。左足に体重かけて。早く。」と矢継ぎ早に指示しても、 処理が追いつかず、お互いにストレスを抱えてしまう場面もあるでしょう。

LSVT-BIGとは、アメリカのLSVT GLOBALが提唱するパーキンソン病に対する訓練プログラム。 アメリカでの調査で、LSVT-BIGを行ったグループは、 行っていないグループに比べ運動機能が改善した結果が得られ、最近注目されています。 動作の「大きさ」のみに焦点をあてている点でこれまでのリハビリとは異なり、 繰り返し運動を行うことで感覚を学習し再認識する効果が期待できます。

LSVT-BIGの訓練を行えるのは研修を受け認定された療法士のみです。 日本には200名超の認定療法士がおりますが、2016年8月現在確認できる高知県の有資格者は私1人です。 また、大きく声を出して、話す・飲み込む機能の改善をめざすLSVT-LOUD(ラウド)の認定言語聴覚士も当院に2名おります。興味のある方はお気軽にリハビリテーション部までご相談ください。


リハビリテーション部・理学療法士 山陸 裕貴

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