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海外の認知症対策
2018/02/09 7階多目的ホール 第85回脳と神経の勉強会

海外では随分前から認知症に重点を置き、国民性や環境に合った対策を行っています。 オランダでは認知症の方たちが自由に生活できる街(ホフヴェイ)が存在するなどかなり進んでいます。
一方日本は、高齢化が急速に進んでいるにも関わらず、認知症ケアについては経済面、 人権面でも世界から遅れをとっているのが現状です。
そんな中、2012年6月、厚生労働省は認知症高齢者を病院や施設でみるそれまでの方針を見直し、 認知症になっても地域でその人らしく暮らしていける環境づくりをめざすと発表しました。
今後日本も海外に学び、対応していく必要があります。私たちも医療の立場から認知症患者さん、 そのご家族や周囲の方が過ごしやすい環境づくりの一端を担えるよう努めてまいります。

脳神経外科・もの忘れ外来担当医 楠木 司