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これからの季節に気をつけたいこと〜寒い季節の脳卒中〜

2019/11/01 7階多目的ホール 第106回脳と神経の勉強会

第106回脳と神経の勉強会のようす

  冬は脳卒中のリスクが高まります。冷たい空気に触れることにより、交換神経が刺激され、血管が収縮し、血圧が上昇することが原因とされています。特に気をつけたいのは入浴時です。暖かい部屋から冷えた脱衣所へ、また寒い浴室から熱いお湯に入ると交換神経が緊張し、血圧が急上昇し、危険が高まります。入浴前には脱衣所と浴室を温め、お湯の温度を38度から40度以下のぬるめに設定して入るようにしましょう。日頃からご身の血圧を知り、血圧の変動が少なくなるよう工夫することが重要です。ゆっくり落ち着いて、決まった時間に測定し、正確に記録しておきましょう。また冬は脱水になりやすいとも言われています。こまめに水分を摂り、転倒防止のためにも厚着をし過ぎないように気をつけましょう。


入浴時の血圧変動と冬場の対策


脳神経外科・脳神経外科部長 古庵 葉子

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